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リストーラ久留島の言いたい放題


自分の歌の紹介、動物に対する思いや社会問題、スポーツなどについて語ります
by kurukurutomo

偏見のある愛情の無い突っ込みは観ていて不快だ!

私は、やしきたかじん氏の番組は好きで、ほとんど観ていますが、「そこまで言って委員会」のやしき氏は
あまり好きではありませんね。

好き嫌いで言いたい放題言うキャラは笑えるのですが、この番組は政治・外交などのシビアな内容なので、
好き嫌いで偏った物言いをするのは私は嫌悪感を感じるのです。

自他とも認める中国嫌いのやしき氏は、中国国家に対して文句を言うのならまだ許せるのですが、中国人自身を中傷する言葉を吐く事もあり、それはちょっと言い過ぎやろうと個人的に思ってしまいます。

この前、「そこまで言って委員会」の増刊号で、中国出身のタレントであるチェン・チューさんに厳しい突っ込みを入れていました。

突っ込みを入れるのはタレントにとっては有り難いことですが、どうみても愛情のカケラも無いような突込みで、民族差別とも思えるような突っ込みでした。

中国から好んで日本に来ている中国人を中国が嫌いだからと言って、頭ごなしに中傷するのはフェアーではなく、特に関西圏で影響力のあるやしき氏が、こんなことを言うと日本に住む在日中国人のイメージは悪くなると思うのです。

好き嫌いは自由ですが、日本に住む中国人にその人のこともあまり知らないのに悪く言うのは、
日本が犯した戦争での行いを今の日本人に詰め寄る中国人と一緒だと思うのです。

何故、すべてを一括りにして、人を責めてしまうのか?私には理解出来ません。

何気ないテレビでのやり取りに過敏ではないかと言われそうですが、
私が知る程度の中国人でも、イメージ通り我が強く、自己主張ばかりするような人もいれば、その場の空気を読み余計な事は言わず、周りに信頼されている人もいました。

それに、現代の中国人気質の一部は毛沢東の政策により作られたところもあると思うし、日本人にしても昭和と比べると良くも悪くもかなり変わってしまったような気がします。

領土問題では相反する考え方をする隣国であっても、個人個人の人間関係は別物であるべきだし、過去の戦争や国家の概念、民族的な慣習が違うからと言って、その人を認めないということにはならないと思うのです。

そう言えば、先日、車で走っていたら、朝鮮高校の女子高生が2人で下校していて、一人はブレザー風の制服で、もう一人は朝鮮の民族衣装であるチョゴリの制服を着ていたのです。

昔は、朝鮮学校の女生徒と言えば、みんなチョゴリだったけど、最近はチョゴリを着る女生徒はあまり見かけないのです。
その理由の一つが、チョゴリを着ることで、嫌がらせやハサミで切られるということが起きて、危険が伴う恐れがある為です。
日本人として情けなく悲しいことですが、私も中学生の時は、隣が朝鮮高校で、色んな悪い噂を聞いていた為、このチョゴリの制服を見ると嫌悪感を持ち、不快感を持っていました。

子供だったとは言え、在日韓国・朝鮮人の人たちへの偏見は強いものがありました。
差別はした覚えはありませんが、心の中には偏見が残り続けていたし、アジアの中で、日本がズバ抜けて優れていて、中国や韓国に劣ることはほとんど無いとも思っていたと思うのです。
特に、東南アジアの国々に対しては見下ろすような考えもあったと思います。

自分も成長するにつれ、日本だけが特別な存在ではなく、戦後のアメリカの対日本の政策に日本の技術が上手く開花し、いち早く先進国になれたのだと気がついたのです。

確かに、真面目で向上心に長けた日本人だからこそ、世界2位になれたとは思うのですが、その地位は絶対的なものでなく、アジアの国々と尊重しあい傲慢にならないようにしていかないとその地位は崩れてしまうのだと気がつくことになりました。

話は反れましたが、噂話で民族的な偏見を持ち、優越感を持っていましたが、そんな偏見を持った自分自身のどこが、優れていて誇れるのかと問い質してみると、結局は何も無いのです。

優れた素晴らしい人は、根拠の無い話で、人を見下したり、偏見を持ったりはしないのです。
偏見に飲み込まれ、差別をする者は中身の無いくだらない人間なのです。

私の考え方は現代では自虐的だと思われるでしょうが、私も日本に対する愛国心が強く、愛し方が少し違うだけだと思うのです。

私は、日本を好んで来てくれる外国人には良く思われたいので、応援したい気持ちが強く、
逆に、外国で暮らす日本人は、その地で成功し、その国の人たちに愛されることを望んでいるのです。

要するに、世界中の人が日本に対して好感を持って頂きたいという純粋な愛国心があるのです。
自分の国を好きになってもらうには、対する国のことも理解し、尊重しなければいけないと思うのです。
ただ、言うべき事は言うべきだし、意見をぶつけ合うことを恐れてはいけないと思うのです。

日本は色んな意味でバランスが悪いように思えます。
ただ、チョゴリにハサミを入れたりするような風潮があった日本人が、今や空前の韓国ブームで、日本人が韓国人を認めることで、長年続いて日本文化を閉ざしていた韓国も日本を認めつつあるようです。

すべてを理解し合えるわけではないでしょうが、民族的な偏見を捨てて、人対人としての付き合い方が出来ればいいと思うのです。

中国人でも好感が持てる人もいれば、嫌な奴もいる。韓国人でもそうであるように、日本人同士でも同様だと思うのです。

だから、テレビの中で民族的な中傷は突っ込みであっても、私は笑えないのです。
やしきたかじん氏は面白いし、人間味もあると思うので、このような突っ込みはちょっと残念ですね!

by kurukurutomo | 2011-06-04 21:46
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