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反日デモと次期国家主席を決める共産党の大事な大会が重なり、日本にとって
楽観視出来ない日中関係なりそうです。 デモに参加する若者の映像を観ていると腹が立つし、「内政に対しての不満に何も出来ない奴らが踊らされて安易に反日を訴えるな!」と言いたくなりますが、すべての中国人が反日を唱えているわけでも無いだろうし、特に若者世代は反日教育が徹底されていたので、教育の怖さを凄く感じます。 中国の反日教育は愛国心を向上させる道具にしているので、過去の歴史や敗戦国である日本が中国よりも先に進んでいたことに苛立ちを感じ、日本に対する嫌悪感が大きくなってしまったのでしょうね。 そして、中国にいる日本企業や商品が攻撃のターゲットになり、今回のような暴動が起きてしまうのでしょう。 冷静に考えれば、過去の軍国主義の日本と中国にいる企業とはルーツは同じであっても 何の責任も因果関係もないわけで、如何に愛国教育が愚かで、稚拙なものだと痛感してしまうのです。 日本でも戦後アメリカのGHQの政策で、アメリカの文化や習慣、食べ物を押し付けられ、 アメリカに対する憧れを教育されました。 特に音楽に関しては、その度合いは強く、Jpopという形で、日本らしい音楽からアメリカ風に変貌してしまいました。 日本は表向きは自由で、選択の自由が保障されていますが、潜在的な押し付けや洗脳は私はあると思うのです。 昔は信じて疑わなかったことが、今になって偽りだったことも少なくありません。 中国のような洗脳教育は幼稚なやり方で、遅かれ早かれそんな洗脳はほころぶと思うけど、アメリカや日本のような洗脳教育は巧みで知らず知らずにマスメディアによって、洗脳され流されてしまいます。 中国も日本もアメリカも教育を政治利用をしてきたわけで、教育とは本来政治的な道具にすべきではないのです。 「人を思いやる心を養うこと」など、人として内面を向上させてゆくものであると思うのに、政治の道具にするなんて許されないことだと私は思います。 そもそも、愛国心と言うものは自然に湧き出てくるもので、教育で培うものではないのです。 だから、堕落した現在の日本を嘆き、軍国主義時代の方が規律がなされ、懐かしむ人もいるとは思いますが、物の無い時代で国家に都合の良い教育をしていたことをいい方に評価するのは違うと思うのです。 やはり、自由に発言し、体制に対して意義を言える世の中であるべきだし、 どんなことにも賛否両論があり、少数派でも尊重される社会であるべきです。 勿論、差別的なことは許されず、平等が当たり前であるべきなのです。 私は、日本を愛しているし、愛国精神を持っていると思うのですが、 一般的に言われる愛国主義者は他の民族、国家を尊重せず、自分たちが一番優れていると自画自賛する感じがして、受け入れ難いのです。 国家を人に例えれば、自分自身を褒めたて、自画自賛し、相手を見下し、相手の考えを考慮しない人は、素晴らしい実績があってもその価値は無いと思うのです。 最近は、自給率が低い日本を嘆き、「もっと農業をしろ」とか、ブルーワーカーと言われるような肉体的な単純労働を嫌う者に文句を言ったりする著名人もいますが、 テレビに出ている人達は、仕事内容や金銭面でも凄く恵まれた地位に居る人達で、そんな人達が今の仕事を捨てて、農業や工場で働くことなんて有り得ないと思うのです。 結局は、自分のことは置いといて、「仕事を選ばず何でもやれ」と言うのは、あまりにも 傲慢ではないでしょうか? もっと酷いのは、中国の脅威から「日本も軍隊を増強し、強気に外交すべきだ」と言う者が増えましたが、こんなことを言う人間は気持ちはいいでしょうが、私から見ると 無責任に思えるのです。 一部の評論家は色んな知識や情報を知っているくせに、「国辱」だと愛国心をあおり、強気の態度を示すべきだと言っています。 確かに、日本人の殆どは同感するでしょうが、こんな言葉は、主婦の雑談や学生の会話なら仕方ないことですが、知識人が一般人と変わらないレベルの感情論しか言えないのは情けないです。 評論家の面を被った偏った思想のナショナリストのようで、気分が悪いです。 日本が中国に強気に出ることは簡単ですが、その後のシナリオを描いていないと結局は国益を損なう結果となるのです。 ナショナリストは戦争に至っても止む無しと思っているでしょうが、戦争だけは絶対に回避しなくてはいけないと思うのは私だけでなく、心ある人ならみんなそう考えると思うのです。 実際、自衛隊を軍隊にし、増強すれば、兵隊も足らなくなるので、徴兵制が必要になるかもしれません。 こんなことを言う者のほとんどは、これから戦争が起きても、戦場の最前線には行かない者ばかりです。 結局は、自分は戦えないけど、自分より若い人達は、いざとなったら戦う必要があると言っているようにも思えます。 現在の30歳から50歳代の日本人は、反戦の風潮の影響で、「自虐史観」という発想から 謙虚な姿勢から強硬な姿勢に移行すべきだと思いがちで、戦争の悲惨さを言葉では理解しつつも「国家のプライド」として、戦うことも選択肢に入れるような考えに変わりつつあるようです。 私は、尖閣衝突事件以降の日中関係で、政府の対処に仕方には苛立ちを感じますが、だからと言って、感情的になり、中国に対抗してゆくことは避けるべきだと思うのです。 真正面からぶつかると、中国に居る日本人や企業に損失が発生するので、そのような人達を守ることも考えて対処しなければいけないと思うのです。 中国と直接関係の無い者が「強気に出ろ!」と言っても、それは無責任な発言で、中国に関する仕事をする人や企業の立場も考えて物を言うべきだと思うのです。 そして、逆に日本で真面目に頑張る在日中国人に対しても偏見を持たず、中国政府と離して接するべきだと思うのです。 兎に角、教育は怖いです。政治や思想に利用することは許されないことだと私は思います。
by kurukurutomo
| 2010-10-20 16:47
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